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2021.06.24

尿路結石🌚 ~どうせならダイヤモンドができればいいのに~

こんにちは!院長の渡邊です!

本日は太陽が出ているのに雨がぱらついたりと安定しない気候ですね。

じめっとして汗ばむ梅雨の季節は尿路感染症や尿路結石が発症しやすくなります!

前回に尿路感染症について話しましたので、本日は尿路結石症についてお話いたします。

 

 

尿路とは、腎臓~尿管~膀胱~尿道を意味し、ここにできる結石の総称が尿路結石です。

壮年期の男性や閉経後の女性に好発する特徴もあります。夜間から明け方に生じることが多く救急外来を受診することも少なくないです。

俗に「結石発作」と呼ばれるのは尿管結石と尿道結石のことで、結石が位置する部位によって症状は異なります。

腎結石は無症状のことがほとんどですが、結石が尿流によって尿管に下降し、結石による尿流閉塞を来すことで尿管内圧が急に上昇すし、腰背部から側腹部にかけて激痛が生じます。その中には急性腎盂腎炎も併発して、38℃以上の高熱や倦怠感や吐き気を伴うものもあります。

膀胱側に近い尿管結石は下腹部痛への放散痛と同時に頻尿・残尿感などの膀胱刺激症状を伴うこともあります。

膀胱結石や尿道結石では頻尿や肉眼的血尿が生じ、排尿困難の症状も認めることがあります。

結石の直径が5mm未満のものは自然排石が大いに期待でき、排出する際に少々の痛みや違和感を伴いますが、全く無症状で排石されるものもあります。

この様に尿路結石はその位置や大きさや形状によって症状が異なります。診察時に問診でこれらを鑑別し、尿検査上での出血の有無や、腹部超音波で水腎症(尿が下流に流れず腎盂内に停留する病態)や結石を探り、腹部レントゲンや腹部CTを用いて確定診断に至ります。

 

尿管結石の半数以上は自然排石を目指せます。水分を十分に摂り、運動量を増やし、排石を促進する薬剤も使用して数週間から数か月の間を経過観察します。

しかし、10mm以上の結石や、腎杯内の結石、尿管狭窄症を伴う結石、複数個の結石が連なる場合は自然排石する可能性が低く、手術や体外衝撃波を用いて治療します。

 

結石の主な成分は、シュウ酸カルシウム・尿酸・リン酸マグネシウムアンモニウム・シスチンなどがあります。

それぞれに食生活や服薬による影響や、遺伝性、感染に伴う特徴があります。

従って結石の成分を分析することで今後の予防に繋がる可能性はありますので、自然排石した際にはできるだけ保存するように努めましょう。

 

当院ホームページの「尿路結石」もよければご参照ください。

 

東京2020オリンピックの開会まで1か月を切りました。

いまだに観客数など定まらない点は多々ありますが、みんなで結束して大成功できるよう祈るばかりです。

大会期間中に外国の患者様も来られる可能性がありますので、こっそり英単語帳をめくって備えようと思います。

 

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